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  3. 第4回 猫の習性を活用して、失敗をさせない楽しい躾を

にゃるほど犬猫塾

犬や猫たちの暮らしやしつけ、健康などについてご紹介します。

no.4

犬や猫のしつけ

猫の習性を活用して、失敗をさせない楽しい躾を

自由外出はさせないこと

猫と暮らすための原則は、自由に外出させないことが原則です。猫は一人で外出することによって、交通事故や病気になってしまう可能性が高いためです。飼い猫の長寿の秘けつは室内飼いにあります。そのためにも室内での暮らし方をしっかりと躾けることが大切です。

トイレの教え方

猫は、穴を掘って排せつする習性を持っているため、ふつうはフローリングの上などでは排せつしません。砂もしくはそれに代わるものを用意してトイレを教えれば必ずそこで排せつするようになります。失敗するのは猫が覚えられないような場所や人の出入りの多いドアの近くなどにトイレを作ってしまったために、猫が迷ってしまったり落ち着いてできなかったりすることが原因です。

基本は『寸前でストップ』

テーブルの上に乗ったり、棚の上の物を落としたりするのも猫の習性です。そのような時は棚などに上る寸前に「ダメ」とか「NO」と短く、少し強い声で制止する、または水鉄砲の水を誰がかけたか分からないような位置から、やはり上る寸前にかけるようにします。それでもだめならガムテープを裏返しにしたリングを作り、棚やテーブルのいつも上るところに置いておいて、「ペタペタ付く嫌なモノがあるから止めよう」と思わせることも良い方法です。その際、猫が驚いて取れなくならないように、必ず家の人がいるところで行なってください。

言葉で後から修正できないから躾けるのです

猫は、爪を研いだり、興味のあまり物を落としたりひっくり返したりします。まれに狩猟本能から人の手や足を攻撃することがあります。そのようなことを理解していないと、家族として迎えてから苦労することになります。猫は生後2ヶ月頃までの環境がその性格に大きく関係します。各々の猫に合わせて、穏やかで優しく、楽しい家族に育てるようにしましょう。

profile

柴内裕子先生(獣医師)

赤坂動物病院 名誉院長

日頃より伴侶動物医療に携る一方で、社会活動コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)のリーダーとして高齢者や障害者の各種施設や病院、小学校などを動物たちと共に訪問するボランティア活動に幅広く活躍されています。(柴内先生には、東リ「犬家猫館」の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)