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  3. 第9回 都会だからこそ、動物たちと共に暮らす生活を

にゃるほど犬猫塾

犬や猫たちの暮らしやしつけ、健康などについてご紹介します。

no.9

犬や猫と暮らすということ

都会だからこそ、動物たちと共に暮らす生活を

都会暮らしだからこそ、動物とともに

近頃は都市化が進んで自然が遠のき、集合住宅が非常に多くなりました。こうした状況で、数少なくなった自然を表現し、一番感じさせてくれるのが動物たちです。自然を感じる機会の少ない都会暮らしだからこそ、ぜひ動物たちと一緒に暮らしてほしいものです。もちろん、集合住宅や周囲には、動物で嫌な経験をされたり、苦手な人もいらっしゃいます。飼い主さんは、そういう方にも誉めてもらえるよう、しっかり育てましょう。誰からも愛される社会的なマナーを動物も飼い主さん自身も身につけていくという姿勢が大切なのです。

飼い主さんの心得次第で犬や猫たちも変わります

犬は、吠える、汚されるというイメージをもった方もまだまだおられますが、これは飼い主さんの心得次第で直せます。小さい時から留守番を教え、社会化をしていれば無駄吠えもしません。玄関まで走っていくようであれば、廊下の途中にフェンスを作るなどの対策も考えられます。

また、都会では排泄のために散歩に出すということが受け入れられにくくなっています。これも室内での排泄を躾け、去勢手術をしておくことで、散歩のときに周辺を汚す心配もありません。毎日の散歩は、飼い主さんと家族としての犬とのコミュニケーションと運動のために楽しくすることで、周囲に迷惑をかけないように意識を変えていく必要があるでしょう。

動物と共に暮らすことは、人の心にも体にも良いこと

最近は、動物とふれあうことで癒される(アニマルセラピー)ことが話題になりますが、確かに正しく育てられた動物と暮らすことは、人の心と身体の両方によい影響をおよぼします。地域から愛される躾とマナーを心がけ社会に受け入れられるように努力をすることによって、動物たちを周囲の人に理解してもらい、共に幸せに暮らせる社会を育てることに役立ちたいものです。

profile

柴内裕子先生(獣医師)

赤坂動物病院 名誉院長

日頃より伴侶動物医療に携る一方で、社会活動コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)のリーダーとして高齢者や障害者の各種施設や病院、小学校などを動物たちと共に訪問するボランティア活動に幅広く活躍されています。(柴内先生には、東リ「犬家猫館」の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)