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獣医師柴内先生の『にゃるほど犬猫塾』柴内裕子先生/赤坂動物病院院長
日頃より伴侶動物医療に携る一方で、社会活動コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)のリーダーとして高齢者や障害者の各種施設や病院、小学校などを動物たちと共に訪問するボランティア活動に幅広く活躍されています。
(柴内先生には、東リ「犬家猫館」 の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
獣医師 柴内先生
第10回 「犬も家族の一員。ともに生活することで能力も伸びます」
「家族という群れのなかで暮らすことが一番の安定」
日本では、昔から犬は財産を守る「番犬」として重宝されてきました。そのため、犬は外で飼う動物だと思われている方もまだ多いように思われます。一方、外国では、犬は共に猟をする「パートナー」。室内で一緒に暮らすのは当然のこととされてきました。本来、犬は群れて生活する動物です。「家族」という群れと室内で一緒に暮らすことがなによりの安定。家の外である庭におくのは、仲間はずれにするのと同じことなのです。
「室内での生活は、コミュニケーション力を高めます」
犬たちは「家族」という群れに仲間入りし、飼い主さんの生活をいっぱい見ることによってコミュニケーションが深まり、さまざまな能力を伸ばします。逆に、外におかれた犬は寂しい思いをして、もともと自分が持っている能力をうまく発揮することができません。
特に室内で飼っている犬は、外におかれている犬に比べると、飼い主がすることをよく覚えていますから、人間や周囲を理解する能力が非常に優れています。このことは、犬の精神面にとっても、また社会的側面からいってもとても大切なことです。もちろん、躾にも影響してきます。動物が本来持っている習性をきちんと理解したうえで、それにふさわしい生活を送れるよう配慮してあげましょう。
「散歩や遊びの時間を多くして、室内飼いのデメリットをカバーしましょう」
室内で飼うことのデメリットもあらかじめ考慮しておく必要があります。庭で放し飼いにすれば、いつでも運動できますし、モノをかじるなどのストレス発散も比較的自由です。室内で飼うときは、こうした面を補ってあげる必要があります。引っ張りっこして遊ぶ道具を与えてあげたり、かならず散歩の時間を確保してあげたり……。そうした毎日のコミュニケーションを大切にし、飼い主さんの心理的・経済的なストレスのない範囲で犬のもつ能力を最大に伸ばしてあげるようにしましょう。
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