carpet
- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
犬や猫たちの暮らしやしつけ、
健康などについてご紹介します。no.19
犬や猫と暮らすということ
大型犬と快適に暮らすためには、庭があって室内と庭を往復できる生活がベストですが、最近ではマンションやアパートなど、庭のない住宅でも大型犬と暮らす人が増えています。
雑誌などで見る大型犬とのゆったりした暮らしや、アクティブにアウトドアを楽しむ生活に憧れる人もいるようですが、前もっていっしょに暮らせるかどうかを考えてから決断しないと、人も犬も快適な暮らしが難しくなりますので、十分に検討してください。
大型犬は2歳くらいまでは、やんちゃな子供が一人いるのと同じです。子犬が部屋を汚す、破壊することを十分に予測して、サークルを用意する必要があります。そして子犬(といっても体重は3~4キロ)がいやがって暴れても、その力で倒れないようなしっかりしたサークルを立てられるかどうか、室内にそのスペースを確保できるかどうかを考えましょう。
また、大型犬との暮らしには広いスペースが必要になるだけでなく、運動、トイレ、しつけにも十分な時間が必要です。食べるフードの量も多く、病気をしたら医療費は小型犬よりずっと高くなります。そういったこともいっしょに暮らし始める前に、しっかり試算しておいてください。
外出するときに子犬をサークルに入れないでそのまま出かけてしまうと、帰ってきたら、家中がウンチだらけ、カーテンは引きちぎられてずたずた、ということもあります。また、電気のコードを噛んで、感電するといった危険も考えられます。
子犬を迎えたその日からしつけを始めることがとても大切です。そのためには、家族の誰かが大抵家にいて、ほんの数時間だけ出かけるその間だけサークルに入れる、そういった環境でないと、しつけもなかなか難しいものです。例えば夏休みなど、子供さんがずっと家にいて、ある程度ケアができるときに、当番制にして常に一緒にいるようにして暮らし始めるなどの準備や心構えが必要になります。
さらに老犬になった時のケアも考えておかなければなりません。30kg以上の大型犬の介護は考えている以上に大変です。(詳しくは「第13回老犬のケアとトイレのしつけ」をご覧ください。)
大型犬はきちんとしつけが出来ていると、ゆったりしてとても良い家族になります。ゴールデンレトリバーやラブラドールのような人間の仕事を手伝うのが大好きな犬種は、人間の嫌がることはしないようになります。そうなると今度は一緒に暮らすことが何倍も楽しくなって、ゆったりとした大型犬との静かな暮らしを送ることができるのです。
そこまで育てていくのには、とにかく準備や心構えがとても大切ということを忘れないでください。
profile
柴内裕子先生(獣医師)
赤坂動物病院 名誉院長
日頃より伴侶動物医療に携る一方で、社会活動コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)のリーダーとして高齢者や障害者の各種施設や病院、小学校などを動物たちと共に訪問するボランティア活動に幅広く活躍されています。
(柴内先生には、東リ「犬家猫館」の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)