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金巻先生のわんだふるな住まいの知識

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第21回 犬と階段の関係

最近人気のドッグゲームなどで、犬がキビキビと大きな台を上り下りしているのを見ると、犬に階段は平気なように思いますね。小型犬でも段差を低くしてさえあげれば安全そうに感じてしまいます。ですが、一段上がるだけの台と段数のある階段では大きく見え方が違います。そして、階段は体にかかる負担も大きいのです。

犬は猫と異なり階段が苦手

猫は空間を立体的に使える階段が大好きです。しかし、犬の場合には階段は苦手な場所となります。また、犬は特に降りる事が苦手です。人も階段の上から四つん這いになって見ることで、少しばかり犬の気持ちになる事ができます。小型犬であるなら、床に這うかのような高さまで目線を下ろしてみましょう。私達でも怖い場所と感じるでしょう。
犬は顔の近くにあるものに焦点を合わせる事が苦手です。例えば中型犬ならば1メートル手前から焦点が合わせづらくなるようです。ですから、私達以上に犬の目には階段は急な坂となって見えて、かなり恐怖を感じている事になります。

下り階段により肉体的・精神的な負担が

下り階段イメージさらに、犬は下半身より上半身の方がバランスが重いため、頭を下にするとアンバランスとなりやすくなります。そのために、階段の下りを苦手とする犬はとても多く、階段から落ちることがよくあるのです。「階段を上がれるのに降りられない」というのは、こういった精神的・肉体的負担の理由があるからです。

犬種によっては上り階段も負担に

上り階段イメージさらに、ダックスフンドなどの胴長の犬種は、下りだけではなく上りも危険です。一段上がるたびに体を屈める屈伸運動が必要になってしまうので、腰に負担がかかりやすいためです。上る時に屈伸運動が必要にならないほどに、踏み面(踏み板)の奥行きが深ければよいですが、奥行きがありすぎると今度は人に歩きにくくなってしまいます。
こういった理由から、立ち入り禁止などのシツケと組み合わせ、犬にはできるだけ階段を使わせないようにするのが望ましいのです。
どうしても階段を使わせなくてはならない場合は、一直線に上り下りする階段を避けましょう。上り下りで一息入れるための踊り場を適度に設けなくてはいけません。また、極力勾配を緩くしてあげる事の他に、足を滑らせないように踏み面に滑り止めも重要です。

profile
金巻とも子/一級建築士
大手建設会社にて集合住宅を中心に企画設計・施工管理などを担当。独立後は設計業務のほか、動物との暮らしをテーマに建築コーディネーターとして常に第一線で活躍されています。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」 の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
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