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金巻先生のわんだふるな住まいの知識

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第26回 和室を段落で仕切る

和室というのは犬や猫がいると汚れやすかったりする建材が多く使われている場所です。例えば畳という素材は、犬では歩くだけで爪によって傷をつけられてしまいます。粗相をしてしまった時にも掃除がしにくい、という事もあるでしょう。ですから、和室は犬猫がいる家には向かないと言えます。

ルールを理解してもらう

しかし、リビングの続き間として広々とした空間を楽しめて、障子や襖を閉じれば個室扱いもできるという便利な和室。犬や猫がいるからと言ってあきらめるのは、少しもったいないですね。和室には入らせないという工夫はできないでしょうか。
犬や猫に入らせない部屋には、扉で仕切ってしまう事が早いですが、「入れない部屋」なのだというルールを犬や猫に理解してもらうという方法もあります。「入れない部屋」というルールを理解させるのは、住まい創りと関係ないように思えますが、そうではありません。「部屋」とは一つの「仕切られた空間」です。その空間が他の自由に出入りできる空間と違う、という事を犬や猫にも判りやすくしてあげると、そのシツケがしやすくなるのです。

「仕切り」を明確に

その空間に立ち入る事がいけない事だと教えるには、そこへ犬や猫が入ろうとした時に入ってはいけない事を伝えてあげなくてはいけません。ですから、「仕切り」をお互いに明確にしておくことが大切です。「仕切り」をはっきりさせておけば、その先の空間が今いる空間と違うのだと、犬や猫にも目に見えた形で理解しやすくなります。そして、「仕切り」に踏みこうもうとした瞬間に「いけない」と言われれば、その仕切りから先の空間に出入りする事が「いけない」のだと、犬や猫にも楽に理解できます。

「仕切り」としての段差

扉以外に設けられる仕切りの一つには「段差」が挙げられます。段差が仕切りとして明確であるためには、段差は脚を意識してあげる程度の高さである必要があります。スタスタと踏み込める平坦な仕切りの部屋だと、部屋に入る時にタイミングよく「いけない」というのは難しい事です。しかし、段がある時には「前に出る」だけでなく前脚を「上げる」という一段階の行動が足されます。この前脚を上げるタイミングで「いけない」という合図を出せば、犬や猫に「この一段高い空間に上がる事がイケナイことなのね」と上手に伝えてあげやすい、というわけです。
リビングがフローリングなどの板床であると、毛が埃の塊となって隣接した和室にも入っていきやすいですが、段差を設ける事で埃の和室への侵入を防ぐことにもなります。

profile
金巻とも子/一級建築士
大手建設会社にて集合住宅を中心に企画設計・施工管理などを担当。独立後は設計業務のほか、動物との暮らしをテーマに建築コーディネーターとして常に第一線で活躍されています。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」 の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
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