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金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

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第37回 庭先からも窓辺を快適に

窓外からの騒音や強い日差しなどの不快な刺激をやわらげてくれ、快適な窓際を作る心強いアイテムとして、カーテンをご紹介してきました(第33回「音がストレスにならないために 窓編」など)。この効果を高めるために、窓外も見直してみることをおすすめします。

縁側は日本ならではの知恵

強い日差しは直接室内に照りつけるだけでなく、庭や窓先の地面に反射しても窓から入ってきます。また、その地面がコンクリートやタイルなどで舗装されていれば熱くなり、窓がすぐそばにあれば熱の影響をうけ、室内も暑くなってしまいます。 日本の昔からの家屋では、「縁側」という空間でこれを調節・軽減してきました。縁側は廊下の役割とともに室外と室内の緩衝空間であり、日本独特の住文化です。家族と近隣の人々や生き物たちとの交流の場として利用されてきました。こういった文化以上に、日本の住宅にとって縁側という機能は、室内の快適さを維持するために大切でした。

縁側は部屋の前に奥行きの深い庇を作ることになり、夏場の強い日差しを直接室内の床に照りつけることを防いでいたのです。また、この半屋外空間には暑い夏でも風が通ることで快適であるなど、夏場に湿度が高くなる日本ならではの知恵でした。庇のないものは「濡れ縁」と言います。

室内に涼を呼び込むための工夫

しかし、洋風化が進んだことによって、現代では縁側が減っています。窓上の庇も浅いものが多いようです。洋室ならば畳の日焼けに悩まされることはありませんが、エアコンなしでも涼めたような、昔の日本の夏場の快適さは減っているのではないでしょうか。

縁側がなくとも、庭の植栽で木陰や風の流れをつくりだし、室内にも涼を呼び込めます。しかし、これもある程度の庭の広さがないと難しいものです。庭に余裕がない時や手早く工夫したい場合は、窓先には芝などのフィールドカバー植物を植えるか、ウッドデッキを設けるとよいでしょう。

ウッドデッキを置くときの留意点

ウッドデッキは、芝と同じく直射日光を室内に反射する事も防ぎますが、デッキ下に風が通るので、特に犬には快適な場所になります。庭から腰掛けられる程度の高さがあれば理想的ですが、スノコ程度の低いものでも石畳よりだいぶ涼しさは違います。

ただし、ウッドデッキの場合、デッキ下に溜まる抜け毛の処理がしやすいように工夫しなくてはいけません。毛は劣化で土に還らず溜まっていくので、ダニなどが発生しやすくなるためです。デッキ下は掃除がしやすいよう、真砂土や左官仕上げとしておくと雑草も生えずによいでしょう。

また、デッキをユニットのようにして部分的に取り外せるような構造にしておくと、大掃除はもちろんの事、劣化した時の取り換えも楽です。
安全への配慮も必要です。デッキ下から上へと風が通りやすいようにするには、板の隙間をある程度あける必要があります。しかし、その隙間に爪をひっかけてしまい、怪我をすることがあるのです。また、小型犬ではデッキの隙間が大きすぎると怖がってしまいます。体の大きさや爪の形など、それぞれの家族に合わせて板の隙間も決めてあげましょう。

profile
金巻とも子/一級建築士
大手建設会社にて集合住宅を中心に企画設計・施工管理などを担当。独立後は設計業務のほか、動物との暮らしをテーマに建築コーディネーターとして常に第一線で活躍されています。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
 金巻先生が本を出版されました!
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