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金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

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第41回 ペット用くぐり戸について

開口部に小さな扉を付けて犬猫だけが通れるくぐり戸としたものは、第17回の「扉の安全の工夫」で紹介しましたように、「ペットドア」と呼ばれて人気です。欧米では古くから活用されていたので、くぐり戸部分だけの既製のユニット商品も多く、日本でも増えてきました。壁や扉に後から取付けができるユニットもあり、DIYもできる気軽な設備です。

設置を考える際の注意点

ペットドア フラップタイプ しかし、形状や設置位置によっては、人と犬猫双方の生活に支障となる可能性もあるので、適正配置の注意が必要です。以下の5点をまず確認しましょう。

  1. サイズや設置高さが、犬猫のサイズに合っているか。
    横幅はもちろんですが、高さが重要です。また、下枠がどの高さになるかで潜りやすさが体格で大きく違います。
  2. 自由に移動できる部屋の範囲を制限できるか。
    ペットドアで自由に家中を使える方が犬猫にストレスがないと考える飼主さんは多いですが、犬にとっては家や社会のルールや様子が理解できるまでは、広い行動範囲は逆にストレスです。どの壁や扉に付けるかはもちろん、本当に必要かも改めて考えましょう。採用する際は、ペットドアにロックができて、時によっては使用を制限できるタイプのものが便利でしょう。
  3. ペットドア 引戸タイプペットドアにフラップが必要か、またそのコが使えるか。
    ペットドアは付ければ犬猫が勝手に使ってくれると考えると大間違いです。特に犬には潜ることをトレーニングしなくてはなりません。また、フラップがあると使いたがらないコは多いものです。開閉をスイングするフラップではなく、引戸にしてしまうという方法もあります。必要な時には閉めるようにします。
  4. その場所に動物の出入り口があって、人に安全なのか。
    他の扉や人の動線と重なり、出会いがしらの事故につながらない位置としましょう。犬猫の動線は人の視界のだいぶ下にあります。しっかり目視できる距離が安全です。
  5. 引戸には基本的に付けないようにしましょう。
    フラップが引戸の開閉時に引き違う壁や扉にぶつかりやすく、処理に工夫が必要です。

挟まれ事故に注意しましょう

フラップのあるなしに関わらず、心配なのが挟まれ事故です。人が扉を開閉している時に犬猫がペットドアをくぐっている可能性があります。特に引き戸にペット用くぐり戸を取り付けた場合、急な横移動で腰を痛めるだけでなく、挟まれての大きな怪我につながる可能性が高いのです。

人と犬猫の生活スタイルを再確認しましょう

リフォームの際に「簡単だからついでにペットドアも」と取り付けている方が多く見られます。しかし、簡単な設備ではあっても、犬猫の生活範囲の拡大と動線増加により、人と犬猫双方に大きな生活変化を及ぼすものです。生活スタイルをあらためて確認する気持で家族で話し合ってみましょう。

profile
金巻とも子/一級建築士
大手建設会社にて集合住宅を中心に企画設計・施工管理などを担当。独立後は設計業務のほか、動物との暮らしをテーマに建築コーディネーターとして常に第一線で活躍されています。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
 金巻先生が本を出版されました!
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犬・猫の気持ちで住まいの工夫 ・「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」

単なるペットのトラブル対策に終わらないしつけやトレーニングも踏まえながらのアドバイスが満載。かわいいイラストも◎。
彰国社刊 定価(本体 1,600円+税)


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