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金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

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第53回 猫が楽しく人と関わる空間

室内で犬や猫と暮らすということは、事故やトラブルの危険性が少ないという大きなメリットがある反面、意識しなくては刺激も運動量も減ってしまうというデメリットがあります。そのため、犬では毎日の散歩の他に、ドッグランや教室で色々な仲間と出会う活動があります。猫の場合は、「猫を室内で安全に遊ばせるために」でご説明しましたように、連れ出されるのが苦手な生き物ですから、運動も気分転換も、室内で行う必要があります。

家族との関わり活動を潤滑にする「猫アスレチック」

猫の完全室内飼育が定着してきた中、猫にとって室内を広く使い運動ができるよう、刺激を増やす様々な工夫がされるようになりました。猫用階段や通路などがそうですが、私はこれらを「猫アスレチック」と呼んでいます。家具の組み合わせで簡単に創れますし、家族ごとの個性が出せる楽しい仕組みです。猫アスレチックは運動だけではなく、実は、家族との関わり活動を潤滑にする仕組みとしても活用できます。

猫用アスレチックの空間を作ってみて、「運動量は増えたけど、人と遊んでくれる時間が減ったかも」、そんなほろ苦い寂しさを少しばかり覚えてしまった方もいるようですが、そんな場合は、家族との関わりが空間内に上手に創り出せているか、見直してみてはいかがでしょう。

猫にとっては人は大きな動物です

大人になっても、仔猫気分で甘えて遊びに誘ってくる猫達ですが、犬ほどには人への依存度は高くはありません。また、小さな猫にとっては、人はやたら大きな動物ですからその立ち居振る舞いに驚かされることも多いでしょう。人は大好きな家族であっても、生活空間を密に共有するのは、ちょっと戸惑いも感じるようです。

そんな戸惑いがあっても、家族の人が気にならないはずはありません。おっかなびっくりしながら人に触れあいたいと自分からも歩み寄ってきます。性格が繊細であったりすると、近づくには少々勇気が必要です。失敗してしまうと、さらに接触に臆病になってしまう恐れがあります。

猫の目線と距離感で人に近寄れる工夫を

猫の人と関わりたいという前向きな思いをくじかず、交流を失敗させないためには、猫の目線と距離感で人に近寄れる工夫をしてあげましょう。例えば、猫の通路に、人との関わりポイントを作って上げるといったものです。そのポイントは、ぐっと人に近寄れる場所ですが、怖ければすっと離れることもできる位置です。猫の通路が人の通路と交差するところや、人の寛ぐ椅子のすぐ横に並べるようなポイントが、猫に喜ばれるでしょう。

その猫ごとに距離感は違いますので、そのコのペースを尊重しましょう。人が焦ってしまい猫の積極性をそがないように注意しましょう。小さな挨拶やふれあいで、ぐっと楽しく豊かな住まいにできるはずです。

profile
金巻とも子/一級建築士
一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。動物との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。集合住宅でのペット問題から、5分でできるお部屋の環境改善と楽しい工夫まで、研究提案を行う。現在、工学院大学建築学部客員研究員として、学術研究も進めている。
著書に「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」「マンションで犬や猫と上手に暮らす」など。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
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犬・猫の気持ちで住まいの工夫 ・「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」

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