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金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

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第54回 猫のための通路アスレチック〜その1〜上手な往来

前回(→第53回「猫が楽しく人と関わる空間」)、「猫アスレチックは、家族との関わり活動をする空間」とお話しました。家族とは、人はもちろん、犬もそうですし、猫同士の事でもあります。猫が3匹以上という多頭飼育になると、その家庭内で猫達だけの社会も発生します。猫達の社会関係が生活空間で無理なく築かれていかないと、ストレスに爪とぎに臭い付けなどの縄張りの主張行動が増えてしまいます。多頭飼育に対応した配慮が室内にも必要でしょう。

猫同士の関係が潤滑に行われるためには

猫同士で緊張して付き合っている状態が見られたなら、要注意です。例えば、猫同士のケンカが頻発する。狭い場所にずっと閉じこもっている、高い場所から全然下りて来られないコがいるなどですね。猫達だけでの社会関係が行いやすい環境にあるのか、このコ達の生活空間である家庭内を再確認してあげましょう。

猫同士の関係が潤滑に行われるためには、猫は単独での生活を好み、自分だけの空間を大切にしているという基本生態を尊重することです。単独行動が好きな猫ですが、社会性はあります。親子関係が中心ですが、気の合う仲間とは共同生活も楽しみます。ただ、メンバーが増えれば、どうしても苦手な相手というのは出てくるものです。一つの生活空間を共有するのには、メンバーの数によって空間数を増やして上げることが大切です。そして、生活空間内では、お互いが出会った時に上手なすれ違いができる必要があります。

猫同士の上手なすれ違いとは

上手なすれ違いとはどういったことか、社会活動と空間利用がどう関係しているのか、猫達の社会関係の作り方を改めて振り返ってみましょう。
猫にはそれぞれ縄張りがあり、その周りに、生活活動する地域を持ちます。日常生活で歩き回る生活圏は、他の猫のそれとも重なっていて、共有しています。生活圏内での顔見知りの相手とは、無駄な争いはしません。道でばったり出会っても、静かにすれ違うのが猫の礼儀です。その通行に優劣はなく、どちらが先にいたかとか、動き出したかが優先されます。動きだしには、気の強さとかは影響するかもしれませんね。出会った相手が、親子兄弟や気の合う間柄だと、顔をすり寄せたり、緊密な挨拶を交わすこともあります。

こういった街などの広い空間で行われる社会活動が、自宅内でも行われます。猫達の礼儀作法をスムーズにおこなえるよう、家の中でも配慮が欲しいわけです。猫アスレチックは、梁の上のような狭い通路です。通行中、あちらから苦手な相手がやってきても、通路が枝分かれしていたり、すれ違いポイントがあれば安心です。平和的に別々の道へと進み、上手にすれ違えます。

profile
金巻とも子/一級建築士
一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。動物との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。集合住宅でのペット問題から、5分でできるお部屋の環境改善と楽しい工夫まで、研究提案を行う。現在、工学院大学建築学部客員研究員として、学術研究も進めている。
著書に「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」「マンションで犬や猫と上手に暮らす」など。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
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