うちの子ともっと快適に、もっと楽しく暮らす総合情報サイト 犬家猫館.COM

 
 

金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

犬家猫館.com > ペットの暮らし情報 > わんだふるな住まいの知識 > 第62回 シニア犬との快適な住まい

第62回 シニア犬との快適な住まい

日本は四季を楽しめる豊かな国です。半面、季節による寒暖の差は大きく、湿度の変化も大きいですが、梅雨という雨の日が延々と続く時期が1月以上もある、世界的に見ても珍しい気候状況であるとも言われます。このところの気候の厳しさは動物たちにも負担が大きいようですね。都市部では、アスファルトの道路ばかりです。夏は日が沈んでからも地面の温度が高いままで、人よりも地面に近い場所を歩く犬達にとっては、夜のお散歩でも厳しい環境状況です。都市の犬達、特にシニアやアレルギーなどの体にハンディ抱えるコには、こういった環境は負担が大きいでしょう。かといって、運動不足は肥満や刺激不足といった、心と体の健全性に影を落としてしまいますから、飼い主さん達は様々な工夫を迫られています。そこで、環境整備の一つの工夫として、「プレイスペース」をお勧めしています。

運動不足解消に「プレイスペース」を

第16回「室内での遊びながらのトレーニング」では、室内での運動や遊びのためのスペースの確保と工夫について紹介していますが、それが「プレイスペース」です。リビングの一角や、ハウスといった犬用専用スペースに隣接した空間に配置する事で、この空間は人との関係性の構築といったシツケに貢献します。長雨の続く梅雨時期には、小さいですが運動不足と退屈の解消のための空間にできます。この工夫は、実はトレーニングだけではなく、外出での運動の頻度が落ちがちな、シニア犬など体にハンディを抱えているコがいる家庭には、特にお勧めしたい工夫なのです。

床に緩衝性を持たせる

小型犬では2帖程度からの広さで、大型犬ならば6畳あると簡単な動きがある人とのゲームが可能になります。踏ん張るなどの動きをさせてあげるためには、軽いジャンプなどの体を使った遊びもできる状態にしておきたいものです。この空間ではぶつかる恐れのある家具などがないようにします。そして、床は着地の衝撃を押えるクッション性と防滑性を確保してあげます。だからといって部屋を造るほどの大事にとらえる必要はありません。フローリングなど硬質な床のご家庭であれば、ラグなどの緩衝性のアイテムをそのサイズに敷いてあげれば、必然的に犬は足運びが楽なその場所で遊ぶようになります。

タイルカーペットスタイルが便利

ラグ部分は、いわゆるオン ザ フローリグの、部分的に取り外してメンテができるタイルカーペットスタイルが便利です。さらに、その中でもサイザルや畳のような素材感があるタイプが、箒で掃いたり雑巾で拭き掃除ができるので、私のお勧めです。毛足のあるカーペットタイプと違って暖かさは少ないですが、爪を弾くことなく柔らかく受け止めてくれます。加齢により筋力が落ち、座っているだけでも足が開いてきてしまうような、股関節の力が弱くなってきているコにも、大変優しい素材ですから、通路などにもお勧めです。

profile
金巻とも子/一級建築士
一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。動物との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。集合住宅でのペット問題から、5分でできるお部屋の環境改善と楽しい工夫まで、研究提案を行う。現在、工学院大学建築学部客員研究員として、学術研究も進めている。
著書に「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」「マンションで犬や猫と上手に暮らす」など。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
 金巻先生が本を出版されました!
・「マンションで犬や猫と上手に暮らす」
犬・猫の気持ちで住まいの工夫 ・「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」

単なるペットのトラブル対策に終わらないしつけやトレーニングも踏まえながらのアドバイスが満載。かわいいイラストも◎。
彰国社刊 定価(本体 1,600円+税)


  • バックナンバーをみる→
  • カテゴリ一覧をみる→
↑ページのTOPへ