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金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

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第63回 犬にも使いやすい階段とは

第21回「犬と階段の関係」で、犬にとって階段は苦手な場所であることを説明しました。
特に降りるときに負担が大きく、その理由としては、犬は上半身の方が重いので、頭を下にするとアンバランスとなりやすくなるため。もう一つは、犬は顔の真近にあるものに焦点を合わせる事が苦手であり、鼻先に近いほど焦点が合わせづらく、階段は急な坂となって見えてしまっていることでした。
ただ、最近は都市部ほど狭小住宅といって3階建てなどが増え、2階建てでもリビングが2階にある、という間取りも多くなっています。犬に負担が大きいからとはいっても、なかなか階段を使わせないというのも難しいようです。どうしたらよいかとご相談を受けることも多くなりました。今までは階段を普通に使えていたコが、ある日から足取りが重いとか、階段を降りるのを嫌がるようになって、飼い主はその負担を実感するようです。

階段の踏み面は爪がくいこめる柔らかい素材で

スロープを付けるなどのリフォームできればよいのですが、それは、かなり大きな改修工事です。現状の階段で、少しでも安全に使えるようにする方法を考えてみましょう。
まず、踊り場を確認してみましょう。中段で90度に向きを変えたりする形の階段で、折り曲がり場所が踊り場になっていると、上り下りで一息入れられるため安全です。しかし、踊り場が扇型のような形で、踏み面が狭くなっている場所は、人も犬も踏みそこねる可能性が高くなりますので工夫が必要です。
鋭角に細くなった場所を避けて、できるだけ踏み面が広いところを歩かせるようにしましょう。階段の踏み面には、爪を立ててもある程度くいこめるやわらかい面材で、滑り止め機能もあるものが期待されるため、階段の中央部分にカーペット材を敷く方法があります。これは、自然とカーペットの上を歩くようになるので、踏み幅の狭い場所を歩かせる危険を最小限にできます。

踏みそこないを減らすため、階段の角と踏み面の色を変える工夫を

清掃性を高く維持するには、カーペット素材よりも塩ビシートのクッション材が望ましいですが、その場合は階段幅全体に敷き詰めるものが一般的です。その際、階段の角となる段鼻と呼ばれる部分と、踏み面の色を工夫してみることをお勧めします。
降りる時の階段は急な坂に見えるとご説明しましたが、坂に見えてしまっても、段の線がはっきり見えると、その線を目安に足を置くことができ、踏み幅が狭くなっている場所もわかりやすいため、踏みそこなう可能性が低くなります。階段の踏み面に滑り止めをするリフォーム素材は様々ありますが、段鼻部分の色を変えるという工夫をすると、より安全でしょう。

profile
金巻とも子/一級建築士
一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。動物との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。集合住宅でのペット問題から、5分でできるお部屋の環境改善と楽しい工夫まで、研究提案を行う。現在、工学院大学建築学部客員研究員として、学術研究も進めている。
著書に「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」「マンションで犬や猫と上手に暮らす」など。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
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