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金巻先生先生のわんだふるな住まいの知識

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第64回 シニア犬との快適な住まい

犬猫にとって快適かどうかは、人がちゃんと快適に過ごしていることが必要

犬や猫のために住まいを整えたいなら、まずは、人がいかにケアを楽できるかを考えましょう。
人の社会で暮らす犬や猫にとっては、犬も猫も一生をその飼い主の行いにすべて影響されているからです。飼い主は犬猫にとっての大きな環境要因であると私は考えています。彼らは、自分を守ってくれる飼い主の行動をよく見ており、人の緊張の程度でその生活環境が安全かどうかも判断しているようです。つまり、その住環境が犬猫にとって快適かどうかは、人がちゃんと快適に過ごしているかが必要なのです。そこが広いが狭いか、遊べる場所があるかどうかなどは、その基本環境があってこそです。
余談ですが、犬猫が自由に回遊し走り回れる遊び空間を確保しても、その遊びに人が関わらないのならば、特に犬にとっては虚しい空間なのです。人もそこで一緒に遊んであげましょう。
いつも頼もしくて面白いことをやってくれる飼い主と暮らすことが、何よりの喜びと思っている犬達です。飼い主が掃除に手間取って、ケアに体に負担を感じて笑顔が減っているような状態は、残念な環境です。たくさん笑顔で触れ合う時間を作ってあげられる住まいが、犬にとっての快適な住まいです。人が楽をできる工夫は積極的に考えるべきなのです。

屈む行動を減らすのが人への思いやり

飼い主が「つらい」と感じているものを考えると、下半身が思い当りませんか?
実は、家庭で動物を飼うと、思いのほか、人はひざまずくという動作が増えます。特に、高齢の大型犬や介護が必要になると、ひざまずいて腰に力を入れるという作業も増えます。膝や腰の負担を口にする飼い主さんに多く出会いました。健常な小型犬や猫のご家庭の場合でも、屈む行動は多いでしょう。ですから、屈む行動を減らす、というのが人への思いやりの工夫のポイントの一つといえます。飼育環境における人と犬猫の高齢化が、近年の課題の一つです。トイレシーツの取替一つでも、毎回人は屈まなくてはならないのですから、この負担を少しでも減らすという対処は、高齢者にも長く楽しく犬猫と暮らすために重要な工夫といえます。
私は、犬の隠れ家スペースの上部には、できるだけケアのためのカウンターを確保するようにしています。小型犬ではカウンターに乗せてグルーミングも可能ですが、トイレシーツやタオルの収納など、ケアの一連の作業で、姿勢が楽になるからです。
そして、遊びのスペースには緩衝性のあるラグなどの床材を敷き、犬の足腰の負担軽減に努めるよう、「シニア犬との快適な住まい」でも勧めていますが、遊びやケアで床にひざまずく飼い主の体をサポートをことにもなるのです。

profile
金巻とも子/一級建築士
一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。動物との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。集合住宅でのペット問題から、5分でできるお部屋の環境改善と楽しい工夫まで、研究提案を行う。現在、工学院大学建築学部客員研究員として、学術研究も進めている。
著書に「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」「マンションで犬や猫と上手に暮らす」など。
(金巻先生には、東リ「犬家猫館」(R) の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)
金巻とも子
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犬・猫の気持ちで住まいの工夫 ・「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」

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